新型コロナウィルス感染拡大の第一波は収束傾向にありますが、引き続き感染予防や治療などに昼夜を問わず従事し最善を尽くされている医療関係者が多くおられます。
引き続き不断の努力をされておられる医療従事者の皆様に、敬意を表すと共に心より感謝申し上げます。
本年4月に、最前線で闘う医療従事者の皆様が厳しい状況におかれている各種報道に日々接する中で、ホテルとして医療従事者の皆様、国、社会を支える使命があると考え、株式会社デジサーチアンドアドバタイジングとNPO法人ETIC.(エティック)と共に寄付型クラウドファンディングの資金を活用した医療従事者へのホテル無償提供を5月13日から6月12日までの期間実施させていただきました。
大変多くの皆様からクラウドファンディングへの寄付をいただくと共に、多数の企業、個人の方から食料の差し入れなどのご支援をいただけたお陰で、無事にこのプロジェクトを完了することができました。
通常のホテル営業であればお客様がチェックアウトされた後、すぐに清掃を行い別のお客様にご宿泊を頂くことができるのですが、感染予防を徹底する観点から、チェックアウトされた後、4日経過して以降に清掃を行うなどの対応を行っていたため、空き部屋を効率的にご利用いただくことが難しい状態であり、1,724泊をご利用いただいたという結果となっております。
感染予防の徹底と、ご宿泊いただく方々への高品質のホスピタリティのご提供、効率的なホテル運営を両立させることは大変難しく、様々な障壁に直面しましたが、これらの経験は今後、ウィルスと共存し経済活動を行っていかなくてはならない我々にとって本当に意味があるものであったと感じています。
クラウドファンディング全体としても、現在までに11,185,200円という非常に大きな金額の寄付をいただくと同時に、東京・大阪の4軒のホテルがこのプロジェクトに参画し医療従事者の皆様にご宿泊をご提供する大きな広がりを持つことができました。
新型コロナウィルス対策や、経済支援に国や地方自治体も多くの資金を投入している中で、公のお金やリソースに頼らず、民間としてできることは民間の力を結集し行い、社会に貢献する必要がある中で、今回のクラウドファンディングを通じたこのプロジェクトはその一翼を担えたと考えています。
今後、コロナウィルスの第二波、第三波の到来が予想される中、民間の力で公益に資する事業を展開していくことができるクラウドファンディングの仕組みを広げていける様に当ホテルとしても継続的に努力をしていきます。
実際にご宿泊をいただいた方は、若い医療従事者の方が大変多かったのですが、コロナ感染のリスクと向き合い、それぞれ悩みも抱えながら日々仕事に向かわれる姿を拝見し、この方々に今の社会が支えられているのだと感謝の念が溢れておりました。
また、大変な環境下におられる中でも、当ホテルのスタッフへ感謝や労いのお言葉をくださる医療従事者の方々が非常に多く、私共としても日々の業務の励みになりました。
心より感謝申し上げます。
末筆ではございますが、今回のプロジェクトを通じ、皆様から頂戴した厚いご支援、ご協力や、温かいお言葉に心より感謝すると共に、これらの民間自助の運動が全国に広がり、コロナウィルスとの戦いに一日も早く勝利できることを祈念いたします。
ホテルザフラッグ株式会社
代表取締役社長 信田 光晴
ご利用者の方々からの事後アンケート
https://jp.surveymonkey.com/stories/SM-55R3PHJD/